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こんにちは。髪質改善特化の美容師、星野聖也です。髪質改善縮毛矯正と髪質改善カラーを専門に、サロンで毎日クセ・うねり・ダメージのご相談を受けています。梅雨から夏にかけて、いちばん多いご相談がこの「湿気のうねり」です。この記事は、実際にお客さまへお伝えしている内容をそのまままとめました(星野聖也のプロフィールはこちら)。
朝、30分かけてアイロンで整えた前髪が、駅に着くころにはもうウネウネ。昼休みに鏡を見たら、朝の努力が跡形もない——梅雨や雨の日、こんな経験はありませんか?サロンでも、この時期いちばん多いご相談が「湿気のうねり」です。
先に結論からお伝えします。湿気うねりの対策は、「今日をしのぐ対策」と「うねりを繰り返さない根本の対策」の2階建てで考えるのが正解です。
- 1階:今日からできる対策4つ……乾かし方・スタイリング剤・外出先での直し方・夜のケア
- 2階:根本の対策3つ……髪質改善トリートメント・髪質改善縮毛矯正・自分に合う選び方
その場しのぎだけだと毎朝ふりだしに戻りますし、根本の対策は今日の雨には間に合いません。だから両方セットで知っておくのがいちばん強いんです。この記事では、うねりが起きる仕組みから順番に、7つの対策をぜんぶお話しします。
湿気で髪がうねるのはなぜ?原因は「水分の吸いすぎ」
結論から言うと、湿気うねりの正体は髪が空気中の水分を吸ってふくらむことです。
湿気うねりとは、空気中の水分を髪が吸い込み、髪の内部でふくらみ方にムラが出ることで、髪がゆがんでうねったり広がったりする現象のことです。
髪は、乾いているように見えても、じつはスポンジのように空気中の水分を吸ったり吐いたりしています。湿度が高い日は吸う量が増えて、髪の内部がふくらみます。このとき、髪全体が均等にふくらむならまだいいのですが、実際は場所によってふくらみ方にムラが出るんです。よく吸う部分は大きくふくらみ、あまり吸わない部分はそのまま。この「ふくらみ方の差」が髪をゆがませて、うねりや広がりになって表れます。
では、どんな髪ほどうねりやすいのか。ポイントは2つです。
① もともとクセがある髪
クセ毛は断面のかたちや内部の構造にもともと偏りがあり、水分を吸ったときのふくらみ方にムラが出やすい髪です。ふだんはアイロンで抑え込めていても、湿気で水分が入ると髪が元のクセに戻ろうとします。「雨の日だけクセが復活する」のはこのためです。
② ダメージがある髪
カラーや毎日のアイロンで髪の表面が傷んでいると、髪を守るフタがゆるんだ状態になり、水分が出入りしやすくなります。つまり、ダメージ毛は湿気の影響をまともに受けやすいんです。「昔より雨の日にうねるようになった」という方は、クセが強くなったのではなく、ダメージで湿気に弱くなっているケースがよくあります。
まとめると、湿気うねりは「髪質」と「ダメージ」のかけ算。だから対策も、今日の水分をブロックする方法と、髪そのものを整える方法の2階建てになるわけです。

【今日からできる】その場しのぎの湿気対策4つ
結論、今日をしのぐ湿気対策は①根元から完全に乾かして冷風で仕上げる ②オイルやバームで髪の表面を覆う ③出先では根元を濡らしてリセットする ④夜のうちに完全に乾かしてから寝るの4つです。
まずは1階部分、今日の雨をしのぐ対策からいきましょう。ポイントはすべて共通で、「髪に余計な水分を入れない・入っても目立たせない」こと。朝→日中→夜の時間順に4つ紹介します。どれも特別な道具はいらず、明日の朝から試せるものばかりです。
対策① 朝のドライヤー・アイロンのかけ方を変える
朝いちばんの分かれ道は、「根元から完全に乾かせているか」です。
湿気に強い髪をつくる乾かし方の手順は、次のとおりです。
- 寝ぐせ部分は根元から軽く濡らし直す……毛先だけ濡らしても、うねりの原因である根元の向きは直りません
- ドライヤーは根元から。上から下に風を当てる……髪の表面が整い、水分が入りにくいツヤ髪になります
- 最後に冷風でキュッと仕上げる……髪は冷めるときに形が固定されます。温風で終えると、その熱が冷める通勤中に湿気で形がくずれやすいんです
とくに3の冷風仕上げは、やっている人が少ないのに効果を感じやすいプロの一手間です。ぜひ今日から試してください。
乾かし方は、温風と冷風の使い分けまで知っておくと仕上がりがさらに変わります。手順とコツは、こちらの記事でくわしく解説しています。
→ 髪の正しい乾かし方|美容師が教える順番とコツで朝がラクになる
アイロンを使う場合は、温度は140〜160℃が目安。高温のほうがまっすぐになる気がしますが、毎日の高温は髪を傷ませて、かえって湿気に弱い髪をつくる悪循環になります。低めの温度で、同じ場所に何度も通さないのがコツです。
ちなみに私がサロンワークで使っているのは、リファの「パワーストレートアイロン プロ」です。低めの温度でもプレートがしっかり伸ばしてくれるので、毎朝アイロン派の方には負担を抑えやすい選択肢だと感じています。
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対策② スタイリング剤で髪に「傘」をさす
乾かしたあとは、オイルやバームで髪の表面をコーティングしましょう。イメージは、髪に傘をさしてあげる感覚です。表面を油分で覆うことで、空気中の水分が髪に入りにくくなります。
使い分けの目安はこうです。
| スタイリング剤 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヘアオイル | 髪が細め・ぺたんとしやすい人 | 軽い質感でツヤが出る。つけすぎるとベタつくので少量ずつ |
| バーム | 髪が太め・広がりやすい人 | 油分がしっかりめで湿気ブロック力が高い。まとめ髪との相性も◎ |
つけ方は、この順番がおすすめです。
- 手のひらだけでなく、指の間までしっかりオイルを伸ばす……指の間が乾いたままだと、つけムラの原因になります
- シャンプーをするように、内側の根元から全体になじませる……頭皮を軽くこするように手を入れると、表面だけベタッとつく失敗を防げます
- 中間〜毛先に、手ぐしを通しながら伸ばす
- 最後に、手に残ったぶんを前髪に少しだけ……前髪は油分が多すぎると束になって割れるので、「つけたかな?」くらいで十分です
ちなみに、私がサロンでおすすめしているのは、オイルなら「N.(エヌドット)ポリッシュオイル」または「track(トラック)オイル」、バームなら「エニック バームセラム」です。どれもサロンで扱いの多い定番なので、美容室で髪質に合わせて相談しながら選ぶのも安心ですよ。
対策③ 外出先で前髪がうねったときのレスキュー法
出先でうねってしまったら、「水で一度リセット→乾かして形をつけ直す」が基本です。うねった前髪の上からブラシで整えようとしても、水分を含んでゆがんだ髪は言うことを聞いてくれません。
化粧室でできる手順はこちら。
- 指先を軽く濡らして、前髪の根元を湿らせる
- ハンカチで軽く押さえて水気を取る
- ハンドドライヤーや携帯用ミニドライヤーの風で、根元を左右にこすりながら乾かす
- 風がなければ、根元を指ではさんで数秒キープ。髪は冷めるときに形が決まるので、これだけでも違います
ポイントは「毛先ではなく根元を直す」こと。うねりの向きは根元で決まっているので、毛先をいくら引っぱっても戻ってしまいます。予備の対策として、あらかじめ前髪を斜めに流すスタイルにしておくと、多少うねっても「流している」ように見えてごまかしが利きますよ。
そして、出先のうねり直しに本当に頼れるのが、カバンに入るサイズのミニアイロンです。私が前髪や顔まわりに使っているのは、リファの「フィンガーアイロン」。指先感覚で細かい部分を扱えるので、前髪にはパワーストレートアイロンよりこちらが向いています。持ち歩けるサイズなので、化粧室でのレスキューにそのまま使えるのも強みです。
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対策④ 夜のケアで翌朝のスタート地点を変える
じつは、朝のうねりの半分は前日の夜に決まっています。結論、髪を完全に乾かしてから寝る。これだけで翌朝がはっきり変わります。
濡れたまま・半乾きのまま寝ると、水分を含んでやわらかくなった髪が、枕との摩擦で好き放題の方向にクセづきます。朝のうねりに湿気が追い打ちをかけるので、スタート地点からマイナスになってしまうんです。夜のポイントは3つです。
- お風呂上がりはなるべく早く乾かす……自然乾燥の時間が長いほどクセづきやすくなります
- 根元→中間→毛先の順で、最後は冷風……朝と同じ理屈です
- 乾かす前に洗い流さないトリートメントで保護……乾かしすぎのパサつきを防ぎ、表面を整えた状態で朝を迎えられます
夜の集中ケアとして私がサロンワークで使っているのは、ウエラの「アルタイム リペアミラクル ヘアトリートメント」です。内部をケアしながら表面も整えてくれるので、湿気の季節のホームケアとして相性がいいと感じています。
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【根本から】うねりを繰り返さないための選択肢
結論、うねりを繰り返さないための根本の対策は①ダメージ由来の広がりには髪質改善トリートメント ②クセ由来のうねりには髪質改善縮毛矯正 ③迷ったら「乾かしただけの髪」でセルフチェックの3つです。
ここからは2階部分、「そもそも湿気でうねりにくい髪にする」根本の対策です。
毎朝の対策はたしかに効きます。でも、梅雨の2ヶ月間、毎日30分の格闘を続けるのは正直しんどいですよね。髪質やダメージが原因のうねりは、サロンでの施術で土台から整えるという選択肢があります。ここでは代表的な2つの施術と選び方を、効果の範囲まで正直にお話しします。
髪質改善トリートメントで湿気うねりは収まる?
正直にお答えすると、「広がり・まとまらなさ」には効果を期待できますが、うねりそのものをまっすぐにのばす力はありません。
髪質改善トリートメントは、髪の内部に栄養を補って水分バランスを整える施術です。ダメージで湿気を吸いやすくなっていた髪が整うので、「雨の日の広がり・ごわつき」はぐっと落ち着きやすくなります。ダメージが原因で湿気に弱くなっているタイプの方には、有力な選択肢です。
一方で、もともとのクセによるうねりを直毛に変える施術ではありません。「乾かしただけでしっかりうねる」髪の場合、トリートメントだけでは物足りなく感じる可能性が高いです。効果の範囲と持ちについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 髪質改善トリートメントの効果と持ちは?美容師がわかりやすく解説
しっかりまっすぐにしたいなら髪質改善縮毛矯正
「湿気の日も、乾かしただけでまとまる髪にしたい」——そこまで目指すなら、髪質改善縮毛矯正が候補になります。
髪質改善縮毛矯正は、薬剤の力をおだやかに調整しながら、髪に栄養を補いつつクセをのばす施術です。一度のばした部分は基本的に元のクセには戻らないので、湿気を吸ってもうねりとして表れにくい状態を目指せます。毎朝アイロンで熱ダメージを重ねるより、結果的に髪がきれいに保てるケースが多いと感じています。
「縮毛矯正って髪が傷むんじゃ……」という不安がある方は、通常の縮毛矯正との違いをまとめたこちらの記事をどうぞ。
→ 縮毛矯正と髪質改善縮毛矯正の違いは?美容師がわかりやすく解説
なお、根元からは元のクセの髪が新しく生えてくるため、続けるなら3〜6ヶ月に1回程度のかけ直しが目安になります。持ちと頻度の詳細はこちらで解説しています。
→ 髪質改善縮毛矯正の持ちと頻度は?長持ちのコツを美容師が解説
自分はどれを選べばいい?迷ったときの目安
選び方の目安は、お風呂上がりに乾かしただけの髪を見ること。これがいちばん簡単なセルフチェックです。
- 乾かした直後はまとまるのに、湿気で広がる → ダメージ由来の可能性大。まずは髪質改善トリートメントから
- 乾かしただけでもううねっている → クセ由来の可能性大。髪質改善縮毛矯正が候補
- どっちか分からない・両方な気がする → カウンセリングで髪を見てもらうのが早道です
悩み別の早見表つきで詳しく整理した記事があるので、「私はどれ?」と迷ったらこちらをどうぞ。
→ 髪質改善縮毛矯正が向いている人は?髪質別の選び方を美容師が解説
よくある質問(FAQ)
Q1. 縮毛矯正をすれば、湿気でもまったくうねらなくなりますか?
A. 施術した部分は湿気の影響を受けにくくなり、うねりはかなり出にくくなります。ただし「まったく」とは言い切れません。根元から新しく生えてくる部分は元のクセのままなので、伸びてくると根元だけ湿気でうねることがあります。定期的なかけ直しとセットで考えるのが現実的です。
Q2. 縮毛矯正は梅雨前と梅雨中、どちらにかけるべきですか?
A. おすすめは梅雨入り前です。うねりに悩む期間をまるごと短くできます。ただ、いちばん大事なのは「悩んでいるタイミングでかけること」。梅雨の途中でも遅いということはありません。そして一度かけたら、そこから一人ひとりの髪の伸び方やクセに合わせた周期で続けていくのが、きれいな状態を保つコツです。
Q3. 市販の縮毛矯正剤でセルフ矯正してもいいですか?
A. 正直におすすめしません。縮毛矯正は、髪の状態を見きわめて薬剤の強さと時間を調整する、美容師の施術のなかでも特に難しい技術です。セルフだと薬剤が強すぎたりムラになったりして、強いダメージが残ることがあります。傷んだ髪は湿気をさらに吸いやすくなるので、うねり対策としては逆効果になりかねません。
Q4. 前髪だけうねります。前髪だけ縮毛矯正できますか?
A. できます。当店でも、前髪だけ・顔まわりと表面だけ、といった部分的な縮毛矯正(ポイント矯正)に対応しています。前髪は顔まわりで湿気の影響が目立ちやすい場所なので、「全体はいいから前髪だけ」というご相談は実際に多いですよ。
Q5. 雨の日だけ髪がうねるのはなぜですか?
A. 乾いているときは抑えられていたクセが、湿気で戻るためです。髪は空気中の水分を吸うとふくらみますが、そのふくらみ方は場所によってムラがあります。このムラが髪をゆがませて、うねりとして表れます。ダメージがある髪ほど水分が出入りしやすいので、雨の日の影響を受けやすくなります。
Q6. 湿気で髪がうねらないようにする、いちばん簡単な方法は何ですか?
A. 根元から完全に乾かし、最後に冷風を当てることです。髪は冷めるときに形が決まるため、温風で終えると、その熱が冷める通勤中に湿気で形がくずれやすくなります。ドライヤーの最後に冷風を当てるだけなので、特別な道具もいらず今日から試せます。
Q7. ヘアオイルとバーム、湿気対策にはどちらがいいですか?
A. 髪が細めでぺたんとしやすい方はヘアオイル、髪が太めで広がりやすい方はバームが向いています。バームのほうが油分がしっかりしているぶん、湿気をブロックする力は高めです。迷う場合は軽いオイルから試して、物足りなければバームに変えてみてください。
まとめ:今日をしのぎながら、根本も整えよう
最後に、湿気うねり対策の2階建てをおさらいします。
1階:今日からできる対策4つ
- 朝は根元から乾かして冷風仕上げ。アイロンは140〜160℃
- オイル・バームで髪に「傘」をさす
- 出先では毛先ではなく根元をリセット
- 夜は完全に乾かしてから寝る
2階:根本の対策3つ
- 広がり・まとまらなさには髪質改善トリートメント
- うねりごとのばすなら髪質改善縮毛矯正
- 迷ったら悩み別の早見表でセルフチェック
毎朝の30分がつらいのは、あなたの腕のせいではなく、髪が湿気に弱い状態になっているだけ。今日の対策でしのぎつつ、根本から整える選択肢も、ぜひ検討してみてください。
この記事を書いた美容師のプロフィールはこちら。Instagram(@nebula_hair.lab)とThreads(@nebula_hair.lab)では、梅雨どきの髪のお悩みのヒントを気軽に発信しています。「うちの湿気うねり、どっちのタイプ?」と思ったら、のぞいてみてください。



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